情報
注:Recovery Vault と Guaranteed Recovery 機能は Apple File System (APFS) フォーマットされたドライブでは提供されません
Recovery Vault は、将来的なデータ消失から保護するために搭載された機能です。 ここでは、この機能に関するよくあるご質問をご紹介します。
機能を有効にして、ファイルを実際に復元する方法は、Recovery Vault と Guaranteed Recovery の使い方をご参照ください。
Recovery Vault とは
特定のドライブやパーティションの保護に Recovery Vault が有効になっている場合、Disk Drill は特別なバックグラウンドサービスを利用して、そのドライブやパーティションを監視します。ファイルが削除された際、Disk Drill はファイルのメタデータを記憶します。
Recovery Vault を使用する理由
Mac HFS/HFS+ のハードドライブは削除されたファイルのメタデータ(ファイル名、ファイル位置など)を保存しません。これにより、ファイルの復元が難しくなります。ファイル検索の際、ファイル名の情報がないため、数多くのファイルをプレビューする必要が生じます。
ドライブを Recovery Vault で保護した場合:
- 消失したファイルのスキャニングがより素早くなります。時間がかかるディープスキャンを行う必要性がなくなります。
- 削除されたファイルはファイル名情報を保持するため、復元が必要になるファイルを簡単に識別できます。
Recovery Vault と Guaranteed Recovery の違い
Recovery Vault は削除されたファイルのメタデータを保存しますが、ファイルのコピー自体は保存しません。Recovery Vault はファイル復元の確率を大幅に上げますが、 ファイルが復元されることを保証しません。削除されたファイルは新しいデータにより上書きされる可能性があるため、ファイルは永久に失われます。ドライブやパーティションにある全てのフォルダを保護できるため、Recovery Vault はゴミ箱に送られたファイルだけでなく、他のディスクに転送されたファイルの復元の手助けができます。Recovery Vault の足跡はかなり小さいため、多くの保管スペースは必要ありません。
Guaranteed Recovery は、ファイル全体のコピーを実際保存するため、ファイル復元の成功率が高くなります。デフォルトでこの機能性はゴミ箱のみを監視するため、他のディスクなどに転送されたファイルは保護されません(しかし、OS X 10.8 以降の Mac を使っている場合、他のフォルダ監視の設定もできます)。Guaranteed Recovery は、削除されたファイルを保存するため、より多くのハードドライブスペースを占有します。 しかし、機能性に割り振る保管スペースは調整可能です。詳細は Guaranteed Recovery のよくある質問をご参照ください。
Recovery Vault はリソースを多く使いますか?
いいえ、Recovery Vault は特に多くのリソースを使いません。開発元のテストでは、Disk Drill が内部の Recovery Vault を実施している際、パフォーマンスは落ちませんでした。多くのディスクスペースを占有する訳でもありません(10,000個のファイルを保護する Recovery Vault ファイルはたったの 60MB になります)。
Recovery Vault を使ってどのようなドライブを保護できますか?
HFS、HFS+、FAT や FAT32 のファイルシステムであれば、どのドライブやパーティションも保護できます。ファイルシステムのない未処理のパーティションには適応できません。保護されるパーティションは読み書きが有効になっていることが必要です。読み取り専用のパーティションやディスクイメージは保護できないため、NTFS ファイルシステムに対応していません。
外部ハードドライブや USB フラッシュドライブの外部ドライブも保護できます。 Recovery Vault ファイルは外部ドライブ自体に保管されるため、Disk Drill がインストールされた全ての Mac からアップデート可能です。他の場所(保護されてない Mac やその他のデバイス)からファイルが削除された場合、Recovery Vault はアップデートされません。ドライブは直接 Mac に接続される必要性があります(マッピングされたネットワークドライブは保護できません)。
Recovery Vault でどのようなファイルを保護できますか?
Recovery Vault は全てのファイルを保護できます(ディープスキャンの復元とは異なり、ファイルは限定されません)。Recovery Vault は、複数のファイルが複数の位置に残っているアプリケーションの復元に最適です。Recovery Vault はまた、Apple 社のメールアプリの普通のテキストファイルである電子メールを効率的に復元できます。Recovery Vault は保護しているフォルダのみからファイルを復元できます(このため、特定のフォルダが監視されていることを確認するために、保護をクリックしてからドライブ又はパーティションの横にあるアドバンスボタンをクリックしてください)。
Time Machine のボリュームを保護した方が良いですか?
いいえ、Time Machine ボリューム用に Recovery Vault を有効にする必要はありません。保護機能性を有効にした場合、システムが遅くなる可能性があります。
システムまたはアプリケーションフォルダを保護した方が良いですか?
いいえ、それは推奨しません。システムフォルダのアクティビティは非常に多く、それを保護することで Mac のパフォーマンスが遅くなることもあります。さらに、ここにあるファイルの種類は、一般的に復元する必要性は生じません。アプリケーションの場合、ライセンスのあるユーザーは開発者から必要に応じて新しいコピーをダウンロードすることができるため、一般的にバックアップを取る必要はありません。
Recovery Vault のアドバンスオプションとは
各ドライブやパーティションの保護状況を表示する保護画面では、二つのオプションが表示されます:
- ストレージリセット:このオプションをお使いの場合、ストレージをリセットすることで Recovery Vault ファイルにある全てのデータが削除されるため、保護されたデータを取り戻す機能でもそれらのファイルを復元できなくなります。削除されたファイルが不要であることを確信している場合、ストレージをリセットすることはハードドライブスペースを空にできる良い方法です。「ストレージをリセット」をクリックした際、本当にそうしたいかを確認するメッセージが表示されます。左に、「データをいつまで保管する」と言うドロップダウンメニューがあり、最終日、日時、週、月またはなしなどを選択できます。必要なオプションを選択してから「リセット」をクリックします。
- アドバンス:アドバンスをクリックしたら、ドライブにある特定のフォルダの保護状況などを指定することができます。上に二つのタブがあります: 保護されたフォルダーと例外マスクです。必要なタブを選択して、右下にある「+フォルダを加える」ボタンをクリックしてフォルダを加えます。
削除したファイルはなぜ Recovery Vault に表示されないか?
ファイルが表示されない理由はいくつかあります:
- ファイルが削除されたディスクまたはパーティションが保護されてなかった。Recovery Vault と Guaranteed Recovery の使い方チュートリアルを参照して、必要なボリュームを保護していることを確認してください。
- ボリュームは保護されていたが、ファイルが入っていたフォルダは保護されてなかった。特定のフォルダが監視されていることを確認するため、保護をクリックして指定したいドライブやパーティションの横にあるアドバンスをクリックしてください。
- Mac OSは 、内部ファイルキャッシュをリセットした際のみ、ファイルをディスク/パーティションから削除します。これは、NTFS でパーティションされたメディア(それが読み書きモードでマウントされている場合)にも適応されます。一日二日待てば、ファイルは現れるはずです。
プライバシーは保護されてますか?パスワードを使えますか?
プライバシーを守りたい場合、Disk Drill にパスワードオプションを搭載しています。メニューバーから Disk Drill > 設定を選択して、それからセキュリティタブをクリックします。マスターパスワードを二回入力し、パスワードを忘れた場合、パスワードを送信できる電子メールアドレスを入力します(電子メールアドレスは任意ですが、それがない場合、パスワードを復元できなくなります)。リセットボタンをクリックする必要はありません(他のタブに切り替えれば、パスワードは保存されます)。パスワードを設定したら、Disk Drill を起動するたびにパスワードの入力が必要になります。
パスワードを変更する場合、セキュリティタブに戻り、パスワードを二回入力して、リセットをクリックします。パスワードを忘れた場合、Disk Drill がパスワード入力を要求する時、左にある「パスワードを忘れた」ボタンをクリックします。